創業融資の返済シミュレーター記事

売掛金はあるのに現金がない時の選択肢

請求書は出した。入金は2ヶ月後。でも給料と家賃は今月払う—— 事業を始めると、この「入金までの隙間」に必ず出会います。 埋める手段は主に3つで、費用も性質もまったく違います。

① 銀行・公庫の短期融資(最優先)

すでに融資取引があるなら、まず相談すべき先です。コストは年利数%と最も低い。 ただし審査に時間がかかるため、「来週払えない」場面には間に合いません。資金繰り表を作って、隙間が来る前に相談するのが唯一の攻略法です。

② ファクタリング(売掛金の売却)

  • 売掛金(入金待ちの請求書)を業者に売って、先に現金化する仕組み。借入ではない
  • 手数料は売掛金額に対して一般に2社間で8〜18%程度、3社間で2〜9%程度が相場とされる
  • 年利に換算すると非常に高い。入金2ヶ月前の売掛金を手数料10%で 売るのは、年利換算で約60%に相当する
  • 審査は売掛先の信用力が中心なので、創業直後でも使えるのが唯一の利点
  • 悪質業者が混ざる領域でもある。手数料の内訳を明示しない業者、 「償還請求権あり」の契約(実質は貸付)には近づかない

③ ビジネスローン(ノンバンクの事業融資)

  • ノンバンクの事業者向け融資。最短即日と速いが、金利は年3〜18%と幅広い
  • 銀行融資より高く、ファクタリングより安いことが多い、中間の選択肢
  • 借入なので信用情報に載る。後で公庫や銀行に申し込む際、 高金利の借入が残っていると印象を悪くしうる

なお、ビジネスローンには業種特化型もあります。たとえば運送業では、 燃料費や車両整備で急な出費が起きやすいことから、専用の商品が存在します。 運送業の方であれば選択肢の一つです。

選ぶ順番

  1. 時間があるなら銀行・公庫の短期融資
  2. 速さが要るなら、ビジネスローンとファクタリングの実質コストを年利換算で比べる
  3. どちらも、一度きりの橋として使う。毎月使う前提になったら、それは資金繰りの構造問題で、追加の資金調達では解決しない

手数料・金利の水準は一般的な相場観であり、業者・条件により異なります。 契約前に必ず複数社の条件と契約書の内容(償還請求権の有無・手数料の内訳)を確認してください。

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